異常ともいえる量のゴミにあふれているゴミ屋敷をテレビで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか。景観の破壊や放火の危険性・悪臭などにより近隣の方に迷惑をかけていることも多く、社会問題にまで発展しています。

テレビでよく見るのは、ゴミを拾い集めてくるパターンです。ゴミを拾い集める人はゴミ(もの)に対する執着心が強く、拾ってきて家に置く→それを捨てられない→ゴミが溜まるという負の連鎖が発生します。大切な住まいのはずが、ゴミで足の踏み場がないなんてことになってはどうしようもありません。

あまりにもゴミの量が多くなっていくと手がつけられなくなってしまいます。とはいえ、家族が片付けようするのはおすすめしません。家族だからこそ自分を理解してもらえると思っているため、自分の考えをわかってくれないことで関係が悪化してしまいかねませんし、ご家族の肉体的、精神的負担が大きいので、やるなら第三者にお願いしましょう。

手のつけられないゴミ屋敷は、片付け専門業者などに早めに片付けてもらうのがベストです。マンションの上階に住んでいてゴミ出しが面倒だという方や、忙しくてゴミ屋敷状態でも放置せざるを得ないという方でもキレイになるまでしっかりと片付けてもらえます。

ゴミ屋敷になることで衛生面の不安や精神面への影響など、問題はたくさんありますが、最も気を付けなければならないのが隣人や家主とのトラブルです。とくにトラブルになりやすいのは賃貸住宅です。

家主さんが困ってしまうのはもちろん、隣人からのクレームにもつながります。ゴミが少量であればまだ問題はないかもしれませんが、家主さんがゴミを片付けるように警告したにも関わらず改善せず大量のゴミを放置していたら、立ち退きを求められることもあります。自分がゴミを片付けなかったばっかりに住むところを無くしてしまう…というのは、あまりにも残念な話です。その前に何かしらの対策を講じる必要があります。

賃貸住宅の場合、隣がゴミ屋敷というだけで住宅の価値が下がってしまいます。誰だってゴミ屋敷の隣には住みたくないですよね。これは家主さんにとっては重要な問題で、最悪の場合には裁判沙汰になる可能性もないとは言い切れません。「ゴミ屋敷のまま放っておくのはまずい」と思える段階で、歯止めをかけておかなくてはいけません。